有害生物から

有害生物の学術的または法律的定義はありません。
自然界には様々な生物が存在しますが、これらにより人の健康や経済活動等に悪影響が生じた場合、その原因生物を総称として「有害生物」と呼んでいます。
ある種の生物がもともと有害生物という訳では無く、様々な生物が時と場合により、人に対しての有害生物となります。

「有害生物」って悪い生き物のこと?

地球にはいろんな種類の生き物がいるが、ある生き物が必ずいつも悪いとは限らないんじゃ。

でも毒グモは悪い生き物でしょ?

毒グモだって人のいない野山で生きていれば何の問題も無いじゃろう。 人が毒グモのいる野山に入って生活したり、毒グモが野山から人里に下りてきたりした時だけ人にとっての「有害生物」と呼ばれるようになるんじゃ。

チョウチョは悪さをしないよね。

違うんじゃ。
キャベツの葉の間に時々青いイモムシがいることがあるが、これはモンシロチョウの幼虫で葉っぱを食べて育つんじゃ。
スーパーでキャベツを買ったお客さんが、少しくらいはイモムシがいてもかまわないと思ってくれれば良いのじゃが、キャベツがイモムシだらけだったらやっぱり困るはずじゃ。
キャベツを作る農家の人達にとってはチョウチョも有害生物で、イモムシにはいつも注意して栽培しなければならないんじゃ。

もともと「有害」と決まった生き物はいないんだね。

そのとおりじゃ。
恐ろしい伝染病を起こすウイルスや菌などの一部の微生物をのぞいて、ほとんどの生き物は最初から有害生物と決め付けることはできないんじゃ。
また逆に、いろいろな生物が時と場合により、人にとっての有害生物になる可能性があるんじゃ。

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