「これはウイルスとの戦争である」
という方々もいるとおり、文字通り生死をかけて人間とウイルスが戦っているのが現状で、
著名な方でも若年層でも多くの方が亡くなっています。
医師・看護師等医療従事者のみなさんは、患者と直接接する、まさに最前線で、満足な装備もない中の戦いを強いられています。
家族も大切な人もいるでしょうが、医療のプロであるからゆえに、ここで食い止めないと後がないとわかっているからこその使命感なのでしょう。
心より敬意を表します
さて、
ペストコントロール協会が、新型コロナウイルスの消毒で初出動した1月末から3か月になろうとしています。
リスクは医療従事者の足元にもおよばないものの、当協会でも、陽性者搬送救急車、陽性患者病室、海外からの帰国者一時滞在場所、陽性者滞在場所の事業所や学校その他施設の消毒、軽症患者収容ホテル等々
さまざまなエリアで消毒（防疫）作業をしています。
デング熱発生時での媒介蚊駆除や、豚熱（豚コレラ）、鳥インフルエンザ、自然災害などでも対応している経験を生かしています（生かす機会なんてないことを切に望んでいますが）。
そんななか、ここにきて
「コロナを防ぐ消毒をします」「薬剤でコロナウイルスから家を守りましょう」
などという輩がでてきているそうです。
相談も受けていますが、ハッキリ言いましょう。
消毒で新型コロナを事前に防ぐことは無理です
それができれば外出自粛なんてことになりません。
飲食店の閉鎖も、行政窓口の閉鎖もしません。予防できるんなら。
自然災害発生時も我々ペストコントロール協会は浸水家屋や災害廃棄物の消毒を行いますが、
「すぐ浸水箇所消毒しないと家が腐る」として、高額な費用を請求する等の詐欺がでたりします。
このような非常事態には冷静な判断が鈍りがちで、そこに付け込むのです。
自分は大丈夫と思っていても、トイレットペーパーがなくなるといった情報の件も然り。
ついつい、不安で誤った情報でも信じてしまいやすくなります。
気を付けてくださいね。
今、本当に安全といえるところはそう多くはないです。
明日はわが身。自分も最前線にいるのだと、罹患したら重症化する危険なウイルスがすぐそばにあるのだと、あらためて認識をもちたいものです。
くどいと言われますが、どこでも言います、あちこちで何回でも書きます。
手を、指をこまめに石鹸で洗ったり消毒してください。
洗わない手でモノを食べないでください。
目や鼻や口を触らないでください。
とはいえ、無意識でさわってしまうのは防ぎようがないので、
それを念頭に、更にこまめに手や指を消毒してください。
予防は、各自一人一人の積み重ねが大事です。
みんなが予防できれば、医療機関もすこしはラクになるかもしれません。
先はまだ長いですが、1日1日、乗り越えていきましょう。